市民後見人養成講座10日目

午後1時から市民後見人養成講座(10日目)を開催しました。
最初の講義では「当事者支援とは」というテーマで、NPO法人ちくほう共学舎「虫の家」事務局長の髙石伸人さんに講義をいただきました。
「無縁死」「単身化社会」といった言葉が表すように、人と人とのつながりが希薄になってきてしまっている中で、「助け合い」がとても重要な意味を持っていること、「私たちを抜きに私たちのことを決めないで」というような自己決定権を尊重した支援が重要であることなどの話がありました。
また私たちの身近にあるパターナリズムについて、具体的な例を挙げながら、問題点を考えることができました。
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2コマ目も引き続き髙石さんを講師に「知的障がい者の理解について」というテーマでお話しいただきました。これまで、知的障がいをもつ方たちがどのように見られてきたのか、またどのよう困難があるのかについて理解を深めました。また、社会には、さりげなく優生思想があふれていること、多様な生き方を認め合うこと、息遣いに耳を澄ませてみる(息遣いに心を寄せてみる)ことなど、ハッとさせられることがたくさんありました。
3コマ目では、宅老所よりあいの代表をされている村瀬孝生さんを講師に、「認知症の理解について」というテーマでお話しいただきました。初めに、認知症と診断されている人の多くは、加齢による変容(ぼけ)であって、認知症として病気として扱ってしまうことには疑問を感じるを投げかけられました。
「ぼけ」という言葉は、忌み嫌われてきた反面、時差ぼけというように人間の変容として、時にユーモアを交えて捉えられてきた歴史があるが、現代は、「ぼけ」を許さない社会になりつつあると話され、ぼけにつきあう、ありのままを受け入れることがいかに大切かを考えさせられました。
地域と家族、専門職がつながることで、その方のありのままを受け入れる「許容量」が増えていくこと、なにか問題が出てきたときが、協力し合ったり、つながりを作るチャンスだと捉えて、ありのままの老いをみんなで受け止める社会をつくっていく視点が重要であることなど、とてもたくさんのことを学ぶことができました。
昨年11月から開催してきたこの講座も残すところ2日となりました。次回は2月16日(火)に開催する予定です。