今月の一冊(No111掲載)

ゴールデンウィーク真っ最中の今日は、残念ながら雨ですね。
そんな雨の日は読書でもどうでしょうか?
広報紙えがおNO111に掲載したおススメの本です。

星子(せいこ)が居る~言葉なく語りかける重複障害の娘との20年~
 最首 悟著 世織書房
EPSON MFP image
この本には、著者の最首悟さんが重度障害を持つ娘の星子さんとの生活をとおして感じてこられたこと、たくさんの人々やできごとに出会ったことが年齢ごとに書かれています。
星子さんと過ごしていく中で 一人の人間のかけがえのなさや喜び、悲しみを分かりあう大切さを学ばれ、また、「星子のことがわかるなんておこがましい」と感じられたそうです。
一番印象に残ったのは、星子さんが10歳で視力を失われた時の話でした。目が見えなくなったことに周りは大変だろうと思っていたけれど、星子さんに大きな変化はなかったことがショックだったそうです。「失うということがすごく大きいことのように考える精神風土にいる」との指摘に、失うということに過敏になっている自分に気づきました。
 また、「共に生きる」とは、人は独立した不可侵の存在であるからこそ、お互いの気持ちがわからない、だからこそ思いやって気心が違っていることをわかるようにすること。「わからなさ」を持ち続けることか大切で、答えを出すことが目的ではないこと。病気や障害によってその人は他人にない何かをもつということ。など、この本には、心に響く言葉がたくさんかかれてあり、ここには書ききれないくらいです。何度も読み返したくなる一冊でした。